初デート。初エッチ
菫はデートの誘いを一発OKした。まさか恋愛祈願をした次の日に、勇人からデートに誘われるなんて思ってもみなかった。
「ごはん。美味しかったね」
「ですね。あそこのイタ飯屋は結構いい材料使っていて、それなのに安いって評判だそうです」
「うんうん。わかる。お魚とか本当に新鮮でおいしかったもん」
週末土曜日。本日のデートコースはまず午前から水族館を二人で見て、それからM市で評判のイタリアンレストランで食事をとった。レストランではコース料理を頼んだ。
しゃれた前菜にサラダとスープ。それからパスタが出てきて、そしてメイン。勇人は上等な牛肉に舌鼓を打ち、菫は新鮮な天然鯛のポワレを楽しんだ。食後のドルチェが出るころには二人はすっかりいい感じのカップルになっていた。
そして現在午後3時。二人はM市の商店街を歩いているところだった。
春の午後特有の暖かで明るい空間、M市の商店街はショーウィンドウに綺麗な商品たちが並び、行きかう人々の声がこだまして、活気ある街並みを描いていた。
「勇人君はいつもこんなデートしてるんだ?」
菫がちょっといぶかしんだ表情でそう訊ねる。
「ははっ。いつもは遊園地、公園かゲーセンで、そのあとファミレスかファーストフードです」
「ふ〜ん。年相応。そうだよね。勇人君ってあんまり遊んでる感じしないもんね。でもすっごくおしゃれなところ連れて行ってくれたから。もしかしたら遊び慣れているのかなって」
「ネットで散々調べた後。こういうのに詳しい友人の助力を得てなんとかってところです。昨日は結構本気でデートコース考えちゃいましたよ」
「ふ〜ん…………」
(そうだったんだ……それって私のこと本気ってことなのかな?)
じわっと子宮が暖かくなり、ピンクの嬉しいと大好きが仔袋から溢れてくる。
(嫌だ……濡れそう)
もう水族館にいたときから子宮は発情しっぱなしだった。勇人の少し大人びてきた低い声が、とにかくずんずん子宮に響くし。ささいなことが嬉しくて仕方ない。
「次はどこに行きます? 菫さんの行きたいところでしたらどこでもいきますよ」
(あっ!……どこでも……か……)
菫はそっと勇人の袖をつまむと。あたりを少し気にしながらそっとつぶやいた。
「ちょっと早いけど……ねえ……ホテルで休憩しない?」
心臓がバクバクする。
(告白するときってこんな感じなのかな? あっ! 告白する前にホテル誘っちゃった)
「ほっ! ホテルっすか? えっと! まじで……いいんですか?」
「勇人君だから……特別なんだよ」
突然の菫の誘惑に勇人は顔を紅潮させる。そしてよほど嬉しいのだろうか全身で喜びを表した。
「あっ! あの……その……絶対優しくしますから」
菫は勇人の手をキュッと握る。
「エッチな女の子って思わないでよね……私……そういう所に行ったこと……ほとんどないんだから」
「わっわかってます」
勇人の喉がゴクリッと鳴った。上下する喉仏をじっと見つめる。菫も口内にじんわり湧き上がってきた唾液をコクッと飲み干した。
オッパイと子宮がキュンキュンする。
思わず胸がいっぱいになって、菫ははぁぁとため息をついた。
直後に甘い香りが辺りに漂い、通りを歩いていた男性達がこちらを振り向く。そして勇人をうらやましそうな眼で眺めるのだった。
§§§
――ラブホテル室内。
ピンクの明かりがほの明るく照らす。すこしエッチな室内。椅子に腰掛けた勇人が落ち着かない様子で一人たたずんでいた。
(まさか……初デートでエッチできるとは)
さっきから緊張で喉が渇きっぱなしだ。勇人はテーブルの上のドリンクに手を伸ばし、一気に飲み込んだ。
勇人達はホテルに入ってからすぐにチェックインを済ませた。勇人が先にシャワーを浴びて、今は菫を待っているところだ。
(ラブホテルって初めてだけど、ははっ……色々置いてあるな)
ラブホテルの室内。なかなかに高い部屋を借りた。そこにはゲーム機からカラオケ、ローションからコンドームまでしっかりそろっている。
室内はごく普通のダブルルームの様だ。バスがあり、ダブルベッドとテレビとそしてソファーがある。天上は高い。そしてややピンクがかった淫靡な照明がここが愛の巣なのだと教えてくれる。
――落ち着かない。
勇人に煙草を吸う習慣はないが、あったらきっと一服していたに違いない。何かしていないと本当に落ち着かない。だが、ゲーム等はする気にはなれなかった。
いっそオナニーがしたいくらいだ。
先ほどから菫を思うたびに
そうじっくりと考え込む。
「はっはははは」
直後に思わず笑いがこみ上げた。そんなくだらない事を心配ができるくらいなのだから、ちょっと余裕が出てきた様な気がする。
そう。好き同志なのだから、愛し合えばいい。自分も楽しんで、菫も気持ちよくさせよう。精神的にもそして肉体的にも。
その時、パタンとバスルームのドアが開く音が小さく鳴った。それと共にふわっと風呂場の蒸気が部屋に入り込んでくる。
蒸気は、甘い、良い匂いだった。
「ごめん。待った?」
「いや! 全然!」
本当は待っている間がすごく辛かったのだが、億尾にも出さない。笑顔で迎え入れる。
バスローブを着た菫が、小さな歩幅でトコトコとベッドまで歩いてくる。可愛い。そして彼女はすっと隣に座った。先ほど香った甘い匂いが辺りを埋め尽くす。
手をつないだ後。抱き合って。そしてベッドに崩れ落ちた。
「あった……かいね」
「うん……暖かいです。それにいい匂い」
「こうしてると夢みたい……夢みたいなの」
そう言って菫はぐっと抱きついてくる。現実感を確かめているのだろうか?
菫の体はマシュマロのように柔らかく、しっとりとした柔肌が密着してくる。
「僕も……夢を見てるみたいです」
勇人も菫を力強く抱き寄せる。
「勇人君……好き……大好きだよ」
男は返事をせずただキスをした。
「ちゅっぶちゅっくちゅくちゅちゅっ……はぁ……くちゅくちゅぶちゅちゅぅぅぅ」
(うっわ……すげぇキス……唾液めっちゃ甘いし……いい匂い。たまんねぇ)
菫の唇はまるで上等なゼリー菓子のようにプリプリで柔らか。綺麗に歯磨きしたのだろう、口内はミントの香りがする。そして唾液は甘い。性的に興奮した女性の唾液は甘くなると言うが、菫は特にその傾向が強いのだろう、その唾液はまるで蜜のように甘かった。
そっと舌を差し込んで、菫の前歯の裏側をくすぐる。
「あっ! あんっ! 勇人君……だめぇ」
「ちゅり……ちゅりちゅりちゅり……ねちゃっねっちゃねっちゃ」
菫の口唇を舐り倒す。興奮した彼女から生ぬるいフェロモンが沸き立ち。極上のドルチェの様に甘く香る。
菫はキスも慣れていないのだろう。すでに受け身に徹している。慣れていないというより、どうすればいいのか今一つ理解していないようだ。
だからこそされるがままで抵抗などしない。その菫の口唇を、男の固くぬめった舌でレイプするように舐ってやった。
そうやって数分間にわたって口唇を犯す。菫の体から力が抜けて、柔らかく股を開き始めてきた。ほんのり淫蜜のチーズ臭が香り始める。
勇人はそっと菫の唇から舌を放す。二人の口まわりは唾液でべとべとになっていた。口と口の間に唾液の橋が架かる。
その橋がゆっくりと切れた後、二人は同時にため息をついた。
「勇人君すごすぎだよぉ……キスだけで……何度もイッっちゃたんだから」
そう言って菫は小刻みに身体を震わせる。
「菫さんが可愛すぎるんで。ちょっと本気だしちゃいました」
「もうっ!」
「あっ! そうだ! お薬飲まないと」
そう言って菫はバッグに手を伸ばし、その中から可愛らしいクリスタルガラスの小瓶を取り出す。そして菫は瓶から取り出した薬の一錠をグラスの水でグッと呷る。
その後ほうっと一息ついた。
菫の息の匂いが鼻にかかった瞬間、勇人は背筋がぞくっとした。なんだか彼女が酷く淫靡な魔物に化けたような錯覚がして。それを確認するように勇人は菫をじっと見つめる。
そこで菫がどこかぼうっとした、蕩けた表情でこう言った。
「あはっ……これで生エッチ……できるからね」
カッと来た。
次の瞬間。勇人は菫を押し倒していた。
肩に手をかけコロンと転がす。軽い菫は簡単に押し倒された。菫のひざに手を当て肉づきの良いフトモモを割る。
「やんっ!」
バスローブをつかんで剥ぎ取る。
あっという間に全裸にして秘部をむき出し、所謂、まんぐり返しの状態にしてやった。そして覗き込むように、花園に顔を近づける。
「ここ……可愛がっちゃいますからね」
性欲が暴走してかっかと火が付いたような熱い気分になる。怒りに似ているがこれは違う。征服欲だ。
「あっ! きゃんっ! もう……いきなりなんだから」
「菫さんがエッチすぎるからいけないんです」
菫の陰部は柔らかそうな恥毛がふんわりと煙って、うっすらと淫蜜に濡れ光っている。小陰唇はやや伸びて色づいているが全体的に清楚で奇麗な女性器だ。
性器を覗き込もうとした直後、強烈なフェロモンをたっぷり含んだ淫臭が鼻を直撃した。
たまらないほど良い匂い臭い。
「うわぁ! 菫さんって清楚な顔に似合わず。エッチな匂いがめちゃめちゃ強烈な女の子だったんですね」
「やんっ! 香っちゃダメぇぇ!」
菫の淫臭は排卵期の膣フェロモンが濃厚に香り、酷くチーズ臭い、そこに甘ったるい淫蜜の香りが芳醇に香っている。性器の濡れやすさは抜群だ。大量に分泌された液体達がこの濃厚な性臭を作り上げている。
それにしても菫の性臭はひどく男心をくすぐる。正確には男心をくすぐる成分を含んでいる。その香りはヨーグルトの様な酸味を帯びて、鼻にツーンと酸っぱく香る。
その酸味を帯びた香りの正体を解き明かすために、勇人は菫の陰唇をそっと開いた。
ねちゃっと粘膜の擦れる音を立ててそこは開いた。目にまぶしいほどのピンク。胸がドキッとする。
小陰唇を開く、そしてさらに二本の人差し指で膣口を開いた。
みっしりとした襞に覆われた秘口を開門した直後、めまいがした。
まばゆいばかりのサーモンピンクの肉襞が目に飛び込んでくる。
(かんっぺきに処女膜残ってんじゃん……コレ絶対ヤッたことないよな)
膣口から数センチ奥。ピンクの肉襞で膣が急速に狭くなっている。そこは指一本が辛うじて入ろうかと言う様な小さな口が開いているだけ。
環状処女膜。その粘膜には裂けた痕もくっついた痕もなく。完全に無垢な状態だった。
「菫さん……処女だったんですか?」
「あうぅぅ……やっぱりわかっちゃうの?」
「オマ○コめっちゃくちゃピンクですし。処女膜がすっごい綺麗に張ってますよ」
「処女膜!! そんなところまで……みっ……見られちゃったんだ」
菫の顔がリンゴのように赤く紅潮する。
処女だった。やはり先ほどの甘酸っぱい香りは処女臭だったのだ。
完全に熟した大人の女性の処女。いったいどんな想いで守ってきたんだろう?
それを自分が散らすんだ。
「これ……なめちゃいますからね」
そう言って淫臭漂う桜色の花園にそっと口を付ける。
淫蜜はかすかに酸味があり、わずかに旨味成分の様な味があるだけで、ほとんど味覚を刺激しない。
しかし香りは芳醇で、蒸れたチーズの様な濃厚な香りが口いっぱいに広がった。
舌先でそっと膣口をマッサージする。媚肉は……やや固めだ。
性器の肉そのものは上等なこんにゃくのように柔らかで滑らかなものだが、男を知らない未使用の柔肉は生ハムの塊の様に粘りの強い抵抗があり、フワフワ、トロトロ感のような柔軟性も、経験豊富な女性のようにはない。
そっと膣口へ舌を潜らせる。柔らかいマシュマロの様なツブツブ粘膜が舌を迎えてくれた。
舌を使って膣洞を探ってみると、独特の窮屈な感じが異物の侵入を阻んでいた。
処女の膣は性交経験のある女性と比べると、その6割から7割ほどにしか広がらないという。陰茎がすっぽり入るというよりはなんとか入るといった感じだ。
キシキシと固い感じを受けることもあるが、独特のきつい締まりで陰茎を飲み込む、所謂”処女の締まり”をもつ未経験女性も多い。菫の締まりは良さそうだ。
唾液と愛液を舌で混ぜながら、粘り気の強い処女肉を解きほぐしていく。
そこは数分と立たないうちに、口の中に愛液が溜まるほど濡れそぼり始めた。
口に溜まった愛液をごくりと飲み干す。ほんのり処女臭が香る、甘酸っぱい蜜。その甘美なのど越しに、まるで麻薬のように脳が痺れた。
「菫さん……今度は僕の……濡らしてくれますか?」
処女のフェロモンで、見たこともないほど隆々と立ち上がった陰茎を、クンニリングスで蕩けた顔をした菫の眼前に突き付けてやる。
菫の処女性器も強烈に香ったが、自分の陰茎も先走りで濡れ光り、ツーンと青臭い。
その臭い牡汁をぼうっと惚けた菫の顔に塗りたくってやった。菫は薄目を開けてそれを受け入れる。
「コレお口で舐めてください……できますね?」
命令口調でそう告げる。
「ふぁ……ふぁい」
菫はぼんやりと蕩けた顔のままおずおずと舌を這わせ始めた。
「ああぁぁ……すごい香りよぉ……勇人君のオチンチン……ああ……すごい。子宮痺れちゃう」
菫は恍惚とした表情ですり寄るように陰茎に顔を近づけた。
菫は、青臭い淫汁を丁寧になめとり。亀頭をずっぽりとくわえこんだ。ちゅくっちゅくと赤ん坊が哺乳瓶を吸うようにペニスを吸った。柔らかい唇とねっとりとした舌。菫は技巧はないが情熱的なフェラチオを披露した。
口唇と陰茎が擦れあう、粘着音が辺りに響いた。
それにしても唾液のよく出る女だ。陰茎はアッと言う間にテカテカと濡れ光り始めた。
菫の舌はふんわりとしたスポンジ菓子の様に柔らかで、舌のざらざらつぶつぶも滑らかでいい感触だし。プリプリとした唇も蠱惑的だ。
フェラチオをしてもらうまでこの清楚なお姉さんじみた女性に、ここまでの名器の口マ○コが付いていたとは想像さえしなかった。
(こんなエッチなお口で、偉そうにお姉さんぶって説教してたんだ)
その仕返しはたっぷりと肉体にしてやろう。勇人はそう心に決めた。
陰茎がくまなく唾液で濡れてテカテカと光りだす。もう十分だろう。
「もういいですよ……すっごい良かったです。ありがとうございます」
優しくそう言って菫の頭を撫ぜてやる。菫は嬉しそうに目を細めた。
このまま舐められていたら暴発しそうだ。処女にフェラチオと言うだけでも贅沢なのに、顔射など決めてしまった日には下手をすれば嫌われてしまうだろう。
そうだ。これだけ感度の良い女体なのだ。乱暴なセックスは快感の淵へ叩き落とした後、じっくり楽しめばいい。
菫をそっとベッドに転がす。色々と考えたが処女性交は正常位ですることに決めた。菫をリラックスさせるには正面から抱きしめてあげるのがいいだろう。
「じゃあ……はじめましょう……初めてが本当に俺で良いんですか?」
菫がコクリと頷く、感極まったのか目に涙を浮かべていた。
「菫さん……大好きです」
「私も……好きだよ……大好き」
小陰唇を開いて亀頭を膣口にあてがう。滑った粘膜の感触がびっくりするくらい熱い。
柔肉を傷つけない様にゆっくりと進む。膣口がちゅっと亀頭にキスをする。柔らかい。その亀頭が埋まったあたりで、コリコリとした粘膜の壁が行く手を阻んだ。
「菫さん……処女膜に当たってるのわかります?」
「うん……わかるよぉ」
「痛い? ですか?」
「まだ平気……ちょっと痺れる感じ」
(処女膜の感度ちょい高めか……分厚いし。あんま無理できないな)
「ゆっくり入れますから。力を抜いてくださいね」
菫は黙ってうなずいた。
亀頭を押し込んでいくごとに、処女膜が亀頭に食いついてくる。
徐々に強くなってくる抵抗感が気持ち良い。
そして乙女の証が作り出す抵抗感が頂点に達した次の瞬間。その時は来た。
ぶつっ! ぶちぶち! ねちょ!
「いっっ! あっ! ああっ!」
「くっ!」
亀頭がくぐりぬけると、抵抗がふっとなくなり。行く手を阻んでいたコリコリの粘膜が、亀頭の雁首をゴクリと飲み込む。この瞬間ペニスの先端を襲った甘美な刺激を勇人はきっと生涯忘れないだろう。背筋がゾクゾクした。
そして粘膜より先は、煮込んだ天上の
「うわぁぁ……すごっ」
思わず勇人は
一方処女とは思えないのが内部の膣ヒダだ。粘膜のツブツブヒダヒダの一つ一つがねっとりと粘りついてきて、形が複雑で柔らかい。明らかに女盛りの良いところまできた熟女の性器だ。
こんなに甘美な性行為があるのだろうか?
気を許したら一瞬でぶちまけそうな、甘い肉の擦れあい。お腹の底に力を入れて射精をなんとか阻む。
「菫さん……初エッチはどうですか?」
「あぅぅぅ……あっつくて。すごいんだね」
二人の結合部にさくらんぼ色の赤い筋が一本できている。破瓜の血だ。
「痛くないですか?」
「うん……入り口……ちょっとピリピリするけど大丈夫。それよりも中の方が、熱くって痛気持ち良い感じがするよ」
菫が感じている痛気持ちよさは、ストレッチをしたことのない未使用の膣の筋肉が、ペニスにより引き伸ばされる時に起こる。一種の異物感だ。
菫の様子をうかがうに、それほど辛そうには見えなかった。これなら初めてでも楽しめるか? そんな予感がする。
「菫さんのアソコ。少しずつ柔らかくしていきますから、菫さんは力を抜いて楽にしててください」
「うん……優しくしてくれてありがとう……一生に一度だけの処女の菫を……じっくり楽しんでね」
「またエッチなこと言って……このお姉さんは」
「ふふふっ」
再び前進を始めるペニス、その陰茎を上下左右360度、すべての方向から柔らかく粘りつく粘膜が愛撫してくる。
狭い膣洞をかき分けながら進んでいく、時々プチップチッと何かを突き破る感触が亀頭に走る。膣の一部が癒着していてそれを引きはがしながら進んでいるせいだ。そこは完全な未開地帯だった。
やがてコツンと行き止まりにたどり着く、菫の子宮口だ。
愛おしげに子宮口をペニスで転がす。その刺激に菫が可愛く鳴いた。
そしてゆっくりとスープを混ぜるように、処女壺を掻き混ぜる。
くっちゃくっちゃくっちゃ……ねちょ……ねっちゃねっちゃねっちゃ
柔らかい粘膜の摩擦音と二人の息遣いだけが辺りを支配した。お互いの肉の感触を幸せと共に噛み締める。
(やっぱ……肉体が完成して熟れてきてるな……すげぇ粘りつき……チンポ蕩けそうだな)
処女の肉壺は得も言われぬ弾力がある。その弾力の強い生娘の肉に、ちょっとずつ男性自身をなじませていくと、少しずつ少しずつだが肉が柔らかくなってくる。
次々と溢れ出す蜜で挿入はスムーズだ。
「あっ! あっ! あっ! うそっ! 初めてなのに……もう気持ちいい」
やはり感じ出したか。
「そのまま気持ちよさだけに集中してみてください」
「うっ……うん……あっ! あんっ! きゃんっ!」
腰をストロークするたびに、眼下で絶世の美女が甘い鳴き声を上げる。鳴かせているのが自分だという思いが強烈な征服感と共に押し寄せる。
「ああぁぁ! 私! ダメッ! もうダメ!」
「菫さん……俺も……もう限界です! 生で! 出しますからね」
タンタンタンタン! 柔らかいストローク。
パンッ! パンッ! パンッ! パンッ! それが一気に加速しはじめる。
ねじる動きを加えながらペニスを子宮に叩き込む。肉の触れ合う衝突音が淫靡に響き渡った。
「出る! やばい! 出ますよ!! うおっ!」
「うん! きて! きて! きて! きて!」
「いきます!! くぅぅぅ!」
「頂戴! 頂戴! 中出しで! わたしを殺してぇぇぇぇ!!!!」
睾丸が痛いほどに疼いて、せりあがってくる。
腹の底がカッと熱くなった瞬間。陰茎の内部を灼熱のマグマが駆け巡り。意識が飛びそうなほどの吐精の快感が駆け巡る。
どくっ! どくっ! どびゅうぅぅ! どぷんっ!
処女の狭い膣に挟まれてする射精はまさに天国と言った感触で、精液を出してる間中、陰茎は狭くて粘っこい膣になぶられ、亀頭は吸いついてくる子宮口と情熱的なキスをするのだ。
快感で頭が真っ白になる。
勇人は強烈な性感に焼かれながら意識が飛ばないように、必死に菫の名前を連呼していた。
§§§
――日が沈む頃。午後8時。
「はぁぁぁ」
菫はベッドの上で、本日何度目かの桃色のため息をついた。そして隣りで横になって眠っている勇人の顔をそっと覗き込む。
「コラ! 勇人君。君があんまり激しいから、何度も死んじゃうって……思ったんだぞ」
そう声をかけると、勇人は済まなそうな顔をしてう〜んとうなった。もしかしたら夢の中で菫に怒られているのだろうか?
「ちょっと激しすぎたけど……素敵な”初めて”ありがとう……勇人君」
そう言って菫も目をつむってベッドにもぐりこんだ。
結局。勇人との行為は4時間以上、計5回にも及んだ。そのすべてが膣内射精で、菫の子宮は十代の濃い精液をたらふく飲んでパンパンに膨らんでいた。
子宮がじ〜んと痺れる。キュンキュンとした狂おしい疼きは精を吸ったら落ち着き、今は満足感のある甘い痺れだ。
(出来……ちゃうかな?)
菫がクリスタルガラスの瓶から取り出した薬品は実は避妊薬ではない。むしろ排卵を誘発する恋なすの霊薬だった。
つまるところ結局。彼女は快感への誘惑に勝てなかったということだ。
(ちょっとしたデートで避妊もしないでエッチなんて……大人のやることじゃなかったよね)
精液でぽっこりと膨らんだ自分の下腹を撫ぜる。生命の原液で満たされた受胎器官。しかも今日は危険日だった。
卵巣がムズリと疼き始める。
(あはっ……やっぱ出そう……勇人君のでパンパンになったところに……絶対受精しちゃうよね)
パチンッ!
お腹の底で甘い小爆発が起こる。
(あはぁぁ……やっぱり……排卵しちゃった……でも……まあ……いいか)
なんだかひどく眠い、すべてがどうでもよくなるほど、強い睡魔に襲われた。
子宮のしびれが全身に広がる。まっくらな眠りの世界に落ち込んでいく――瞬間。
――魔女の姿を見たような気がした。――
深い眠りの中……だと思う。
夢を見た。夢を。勇人が泣いていた。今の勇人よりずっと年を取った勇人が。
あの若い勇人がすっかり年を取っているのだ。やっぱりこれは夢だろう。
ああ……ぼうやがいなくなってしまった。命がけで生んだ私たちの坊やが。
子供がいなくなった? だから勇人は泣いていたのか。
そう……いなくなったんだ。
憎い! 姉さんが憎い!。その子供たちが憎い。
えっ! 姉さんって誰? 誰だっけ?
傍らにいた勇人に尋ねようとしたところで、声が出ないことに気が付いた。
あっ! そうだった! 私もう●んでた。
飛び起きた! 汗びっしょりだった。傍らをみる。勇人がいた。
「勇人君?」
声が出る。勇人を触ってみる。暖かい。
(生きてる。私……生きてるよね)
そう思ったらひどく安心した。
もう夢のこと等、どうでもよかった。勇人がいて自分がいる。それで十分だ。
窓から朝日が差し込んでくる。すごくいい天気だ。
夢見は最悪だったが、天気のおかげで晴れ晴れとした気分。自分の心の中にあったコンプレックスの塊さえ、奇麗に溶けてなくなっているような、そんな気さえする。
近くにあった鏡を覗き込んで自分の姿を見てみる。
自分でもびっくりするくらい女の子だった。
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