「ふうっ……なんだろう? この感じ」

 健一が落ち着かない様子でベッドに腰掛けている。

 何とかさわ子をホテルに連れ込んだ。
彼女はいまシャワーを浴びている、出てきたらきっと素敵な時間が始まるだろう。

 胸に怯えのような妙な緊張感が高まってくる。健一はそれなりには経験のある男であったのだが。

 さわ子がとても綺麗だから?

 そうかもしれない、少なくともさわ子より確実に美人だといえる女性を
まだ抱いたことは無かった。

 おそらくは失敗したくないからだろう、さわ子の性格はある意味で……

 そこまで考えたところで辞めた。彼女は素晴らしい女性だ、そう思うことにした。

「そうだよな……まあ。少なくとも好みではある」

 そう独り言をつぶやいたところでバスルームのドアが開いた。
中から恥ずかしそうな表情をうかべたさわ子が出てくる。

「待った?」

「いや……さわ子と素敵な時間が楽しめると思ったらさ。待ってるだけでも楽しかった」

 そういって白ワインの入ったグラスをすっと差し出す。

 さわ子はそれを受け取るとそっとグラスを合わせ、本日二度目の乾杯をする。

「私すっごいドキドキしてる」

「俺も実はすっごく緊張してたりするよ」

「そうなの?」

「そうっ! でもそれより楽しみでしょうがなかったよ」

 そっと唇を奪う、綺麗に歯磨きしたのだろうか、ワインの香の他にミントの爽やか香が漂ってきた。

「さわ子!」

 力強くさわ子を抱き寄せる。

「あっ!」

 と小さく声を上げて、さわ子は覚悟を決めたように身体の力を抜いて健一の手の動きに身を任せる。

「さわ子の裸、見てもいいかい?」

「恥ずかしい……明かり暗くして」

 健一はゆっくりと照明を落し、スタンドの柔らかな黄色い光でそっとベッドの上を照らした。

 しばらく恥ずかしそうな顔を浮かべていたさわ子は、観念したようにバスローブを脱ぎさる。

 サラリサラリと布が擦れる音だけが空間を響きわたり、純白のローブの下からゾクリとするほど
綺麗な白い肌が露になる。

「うわぁ……綺麗だね」

 思わず感嘆の声を上げてしまった。それほどに綺麗な最高級の磁器のような白い肌なのだ。

「はっ恥ずかしいよ」

「すごい綺麗だよ。自信を持って良い」

「あっ……ありがとう」

「触るよ」

 そっとさわ子の肌に手を這わす、滑らかだ。
ゆっくりと愛撫をすると、ピクンピクンと初々しい反応が返って来る。

「あっ! あんっ…くうぅん……ダッダメ」

(この感じ……快感に耐性が無い様だな)

 ゆっくりと乳房をマッサージし乳首を捕らえ、くりくりと転がしてみる。

「ああぁぁ…おっぱいはダメなのぉ〜」

 指先から送り込まれる快感に身震いしながら、腰をもじもじさせるさわ子

「さわ子……感度良過ぎるよ。これじゃあどこもかしこもダメなんじゃないか?」

 燃えてくる。本当に燃えてくる。紳士に振舞おうかと考えていたが
言うことを聞かない愚息がはちきれそうになってしまっていた。

「大事なところ見るよ」

 そう宣言するとさわ子がその内容を頭で理解するより早く、ベッドに押し倒してしまう。

「やんっ!」

 あっさりと転がされて大事なところをむき出しにしてしまうさわ子。
健一はすばやく股の間に頭を入れてしまう。

 これで容易に隠すことはできなくなった。

「ダメッ! ダメだよ」

 じたばたもがいてさわ子が抵抗した。

 ちゅっちゅりちゅりちゅり

 健一はすばやくさわ子のピンクの肉芽を捕らえて責め立てる。

「あっ! あうっ! ううぅぅ」

 愛撫をされるとあっと言う間に大人しくなる。
性感を送り込まれるとさわ子はどうしてよいのかわからなくなるようだった。

 あるタイプの女性の特徴でもある。

(たぶんまだ”アレ”があるな)

 性器をいじる指を止めずにそっとラヴィアを開く。

 あった!

 予想どうり膣口には乙女の薄膜が残っていた。

 環状処女膜。中央の穴の大きさからいって、間違えなく性交の経験は無しだ。

「さわ子、初めてだったんだ?」

 健一の眼が輝く、こんな美人の初めてを食べられることは滅多にない。

 さわ子が恥ずかしそうにコクリとうなずいた。

「濡らした方が痛くないんだけど、舐めてもいい?」

「そっそうなの?」

 まさかいきなり舐められるとは予想していなかったようでキョトンとした顔をした。

「うん、たぶんだけどさわ子のは裂けると少し痛むと思うし、血も出るんじゃないかな」

「ひっひい!」

 そう言った後、しまったと後悔する。

「だっ大丈夫! うん! ちゃんと舐めれば大丈夫」

 健一の言葉に恐怖と期待とちょっとの疑いの入り混じった視線を投げかけながら

「ううぅぅ……本当? なら……しっかり舐めてよ」

 と上目遣いにこちらを見上げながら言った。

「まかせとけ」

 カプッと花園に口を付ける。

「あんっ」

 舌が触れた瞬間さわ子がピクンと動く、触れただけでゾクゾクしてしまうのか
背筋を小刻みに震わせた。



(あらら! 結構臭い系だな)

 そこは比較的きつめの臭いがした。

 濃いチーズ臭と甘ったるい蜜の香、乙女の膜の奥に恥垢を溜め込んでいるのだろう、
甘酸っぱい発酵臭が濃厚に香る。

 一応バスで綺麗にしてきたからだろう。おしっこの香はしなかったが
普段はきっとその香も纏っている事だろう。

 恥部のきつめの香をためらうことなく吸い込んでいく健一

 ぴちゅっちゅるっじゅるるるる

「ああぁぁっ! やだ! うっ……すごいお腹蕩けちゃいそう」

 快感に耐性のない処女にクンニの快感はやや刺激が強い。

 バージンを相手する時はクンニリングスはしっかりやれ、なんて初エッチの指南にそう言うものもいる。

 初めての経験が良いか悪いかはその後の性生活を決定する重要な要素だ。

 つまるところクンニは処女に有効な愛撫であり、処女の彼女とその後仲良くしたいなら臭くても舐めろと言う事だ。

 この辺、健一は抜かりない、いや! むしろさわ子を堕とそうとするハンターになってるとも言える。

 舌を這わすと次々と淫蜜が溢れてくる。この濡れ方と粘りは内臓が健康な女性特有のものだ。

 このタイプの女性は老人の先走りでも出来てしまう事がある。大きく張り出した骨盤も彼女の生殖力の強さ示している。
若く健康な健一はいっそうの注意が必要だ。

「あっ! ダメッ! なにか来る」

 快感に耐性のないさわ子は健一の巧みなクンニに耐え切れず。
あっさり絶頂を迎えそうになってしまう。

 じゅるっじゅるるびちゃびちゃじゅるるる

「あっ! くううぅぅ! いっちゃうぅぅ」

 プシャァァァ

 ビクビクと痙攣しながらさわ子が潮を吹いた。

 甘酸っぱい蜜が口の中一杯に広がる。

「ぷはっさわ子のここ……結構臭うな」

 口元を蜜だらけにしてニンマリと笑いながら健一が言った。

「ううぅぅ……酷いよ」

 すっかり手玉に取られ、あっさり絶頂させられたさわ子が涙目で訴えた。

「はははっでもさわ子の身体は本当に素敵だよ。俺が保証する」

 さわ子をゆっくり起こして涙をぬぐってあげる。

「さわ子。ゴムつけて俺の舐めて濡らしてくれるか?」

「ゴム?」

「そっコンドームな」

 さわ子はちょっと考えるように首をかしげた後

「つけなくても平気よ」

 とニッコリ笑っていった。

「おいおい出来ちゃうぞ!」

 健一が思わぬ大胆発言に驚いてしまう。

「大丈夫。お薬飲んでるから」

 そう上目遣いで言った。

「おまっ! 薬って」

 さわ子と薬が買えるようなところには寄っていない。つまり最初から持っていたのだ。

「健の直接感じたかったから」

 恥ずかしそうにはにかみながらさわ子はそう言った。

「ちょっ! さわ子……かっ可愛いな……おまえ」

 ついさわ子を抱き寄せて頭を撫ぜてしまった。

 そう、彼女の誘われることを覚悟していて、もしその時は承諾するつもりだったのだ。
初めてであるにもかかわらずに……だ。

「さわ子が可愛いから俺の……自分でも見たこと無いくらいにでかくなったからな」

 そういってさわ子の顔の前に血液が集まりすぎて真っ赤になった男根を見せる。

「うわぁ……男の人のってこんな大きいの」

 さわ子が驚くのも無理は無い、健一のそこは太さといい大きさといいかなりの逸物だった。

「これ……これなら私の疼いてるところに届くね」

 さわ子の瞳に妖しい光が灯る。その男根が極上のものであることが本能でわかるのだ。

「舐めてくれる?」

「うん……いいよ」

 そっとさわ子が口を付ける。柔らかい唇の感触に背筋がゾクゾクする。

「はんっ! んんっ! ちゅぷっ…ぷはっ…もうっ! 健のだって青臭いよ」

 先ほどの仕返しとばかりにさわ子が言った。

「結構先走り出てたからな〜」

 まったく羞恥を感じない健一にちょっと不満そうなさわ子

「ぷうっ……つまんない……かぷっ! ちゅるる…じゅうぅぅ」

「おっ巧いじゃん。しっかり硬くしとけよ。硬くないと膜破る時痛いぞ」

「ふええ! そうなの?」

「おおっ! ふにゃチンで何回もつつかれて破るのはかなり痛いらしいぞ」

「まあさわ子なら泣くだろうな」

「んっ! ちゅるっちゅうぅぅ〜ぷはっ! じゅるる〜じゅるっ」

 とたんに一生懸命ペニスを舐め始める。



(やっぱ……痛いの怖いんだ)

「んっ! ごきゅっ」

「うおっ!」

 さわ子が誤ってペニスを飲み込んだ時に健一がピクリと跳ねる。
と同時に男根が跳ね上がりピクピクと震える。

 それを上目遣いにじっと見つめるさわ子。喉に対する刺激には強いらしく
咽たりはしなかった。

「んっ! ごきゅっこくっくちゅっんんっ」

 さわ子が突然喉の奥を使い始める。まだ拙い動きだがディープスロートと呼ばれるテクニックだ。

「お……おいおい、お前本当に処女か? それ結構マニアの技だぞ」

 さわ子は健一の顔を見上げるとニッコリ笑う
そして喉の奥を使いペニスを飲み込むように愛撫し始める。

「ごくっじゅぽっじゅるる…ごきゅっごきゅっんぐっ! じゅるっ」

「うおっ! やばい! ストップ! 出そうだ」

 その声を聞いてさわ子が口を離す。
粘つく音が響き、唾液の長い糸が口とペニスに銀色の橋をかけた。

「ぷはっ…どうかな? 健」

 さわ子がとても楽しそうに聞いた。

(良い感じだ。初めてなのにエッチを本当に楽しんでるな)

「ありがとう。さわ子……とっても良かった」

 そういって健一はさわ子の頭を撫ぜる。

 さわ子はご褒美をもらった犬のように嬉しそうに目を細めた。

「これなら巧く入ると思う。さわ子……初めてが俺でいいんだね?」

 さわ子は無言でうなずく、その股の間を愛液がトロリと流れていく
そこはこれから与えられる刺激を期待して、洪水のように蜜を作り出していた。



 横になった健一にそっとまたがるさわ子。

「いいのか? 俺がリードしなくても」

 健一が少し心配そうに聞いた。

「うっうん……自分のペースで動きたいから」

 そう言ったさわ子の顔は緊張して青ざめている。

「そっか……痛かったら無理するなよ」

「でも……これでキュンキュンしてるところ擦りたい」

 片手でペニスをそっとつかみ残った片手はへその下にあてがっている。
おそらくそこが狂おしいほどに疼くのだろう。

「ゆっくりで良いから入れてみて」

 クチュとかすかな水音を立てて大きなペニスがピンク色の膣口にあてがわれる。
さわ子はゆっくりと腰を沈めていく。

 亀頭が数センチ沈んだところで動きが止まった。

「うう……いまピリッてなった」

 亀頭に輪ゴムのように締まる粘膜が絡みつく。

「うん……それさわ子の女の子……痛いのは最初だけだから。そのまま腰落としてごらん」

「うっううっ……あっ!」

 何度かためらい、腰を小さく動かした後。力が抜けてしまったのかストンと腰が落ちてしまった。

 ブツンップチプチプチ

 薄い粘膜が引き裂ける音がかすかに鳴り、乙女の薄膜はあっさりと破れてしまう。

「あっ! あっ! ああっ! はっ入っちゃった」

「あせらないでいいぞ、ゆっくり根元まで入れて」

 結合部にさくらんぼ色の液体がつつっと流れてきた。それを真ん丸い目で見たさわ子が

「ちっち! 血が出てるわよ!」

 と言って動揺し始めた。

「落ち着けって。痛いか?」

「あっ! う……あんまり痛くない」

 そう言われて初めて痛みがそれほどでないことに気が付いたのか、少し落ち着きを取り戻す。

「目瞑ってみな」

「う……うん」

 さわ子に血を見せないように目を瞑らせる。
あれほど濡れていたのだから痛みはそんなに辛く無いはずだ。

「どんな感じがする?」

「えっと……入り口がちょっとピリピリする」

「辛いか?」

「ううん……大丈夫よ。でもちょっと入ってる感じが苦しい気がする」

「まだちょっとあそこの筋肉が硬いんだよ。初めてなら誰でもそうなる」

 処女の初めての性行為では膣口の膜が裂ける痛みよりも
挿入の異物感の方が辛いと言われている。

 その異物感の原因は一度もストレッチしたことの無い膣の硬い筋肉が
ペニスにより引き伸ばされる事によって起こるものだ。

 実際。処女の膣洞は経験者ほど広がらない。
そして硬い筋肉と狭い膣洞が所謂、処女の締まりを生んでいる。

「そっそうなんだ。みんなこうなるんだね」

 さわ子が顔をしかめながら答える。

「少し時間かけて慣らそうな」

「う……うん」

(やっぱ処女はきゅうきゅう締まるな)

 健一はきついさわ子の乙女の蜜壷の感触を味わいながら
男根に得も言われぬ快感を感じた。

 この硬い膣筋も一度柔らかくしてしまえばもう元には戻らない
つまりさわ子の処女壷の味わいは一生に一度きりと言うことだ。

 ペニスにきつく絡みつく環状処女膜もあと一時間ほど性行為を行うことで破綻処女膜へと変わり。
輪ゴムのような締まりを喪失する。

 さらに出産をすることで完全に崩壊し処女膜痕となりほとんど姿を消すことになる。

 もっとも充実した性生活を続けることで女性器の筋肉が発達するので、締まり方が違うだけで経験者の締まりが悪い
と言うことではない。

「ゆっくり呼吸して。中に入ってるペニスの感触確かめてごらん」

 さわ子は言われた通りゆっくり呼吸する。
性器に意識が集中してきたのか、ヴァギナがペニスに絡みつきながら締め上げてくる。

「うっ! うおっ」

「どっどうしたの?」

「いや、なんでもない」

(こいつっ……締まりも絡みもかなり良いぞ)

 思わずぶちまけてしまいそうになった。
ここでイッてしまっては男として経験者としての面子が立たない、お腹の底の筋肉に気合を入れて堪える。

「さわ子……お前すっごい物持ってるんだな」

「えっ!? どう言うことよ?」

「とんでもなくエッチな名器だぞ。気持ち良過ぎ」

 さわ子とたんに顔を真っ赤にして黙り込んでしまう。

「うう……もっもうっ! そんなこと褒められてもどうして良いのかわかんないわよ」

 思わぬお褒めをいただいた効果なのか、リラックスした様子でさわ子は笑った。

「よしっ 良い子良い子……根元まで入ったじゃないか」

「えっ? ああっ! 本当だ」

 さわ子はびっくりして下を見る。そこにはしっかりと根元まで男根を飲み込んでいた。

「なっ、思ったより簡単だったろ?」

「うん……まだじんじんするけどね」

 そう言って少し顔をしかめる。

「しばらく動かなくていいよ。そのまま入れてるとじっとり濡れてきて、中がヒクヒクするから」

「ええっ! そうなの?」

「そうっ! それが動いて良いよって。女の子の身体が出すシグナルなんだよ」

「う……うん」

 しばらくさわ子はしばらくじっと黙っていた。

 その間、終始嬉しそうな笑顔を浮かべていたのは、きっときちんとエッチが出来たことに加え
健一の男根が自分の体に興奮して熱く硬くそして大きかったことが、女として嬉しかったのだろう。

「あっ!」

 数分時間が経ったところでさわ子の膣がヒクリヒクリと蠢き出した。

「動いちゃったね」

「あうっ! 本当に勝手に動き出した」

「自分が気持ち良いようにでいいから腰使って動かしてみて」

 さわ子がゆっくりと腰を動かす。最初におっかなびっくり動かして見た。

くちゅっくちゅうぅぅちゅっぷちゅぅ

「あっ! あんっ! やだっ!」

「気持ち良い?」

 さわ子は顔を赤く染め上げて、小さくうなずいた。

 ペニスを色々な角度で粘膜にこすり付けていたさわ子はやがて
亀頭を奥に擦りつけるような動きを夢中で繰り返し始める。

「ああぁぁ…くうっ! あっあぐぅぅいぐっ」

 痛いのか気持ちよいのかわからない獣のような声を上げ腰を振るうさわ子

「奥が気持ち良いのか?」

「どっどうしよう……奥が……すごいのおぉうっ! 止まんないよ」

 重いポルチオ性感の虜になってしまった様子のさわ子
もともと子宮が感じるタイプなんだろう、ゴリゴリと子宮口を押し付けてくる。

「さわ子……俺。さわ子のこと本気で好きだ」

「えっ!」

 突然の言葉にそれまで夢中で腰を振っていたさわ子の動きが止まる。

「今なんて……言ったの?」

「さわ子のこと本気で好きだって」

 さわ子が驚いて目を丸く見開く

「あううぅぅ……わっ私も健のこと好きだよ」

 そういい終わったところで突然さわ子が慌てだした。

「あっ! やだっやだやだっ!」

「どうした?」

「今。お腹きゅうぅぅんってなって……ああぁぁ…降りちゃう……降りちゃうよ」



「おっ! うおっ」

 突然熱を持った熱い塊が亀頭を包み込んだ。先ほどまでコリコリと行く手を阻んでいた子宮口だ。

「さわ子……子宮降りちゃったのか?」

 熱い子宮口の吸い付くような口付けに思わず、背筋を振るわせる健一

「どっどうしよう? お……降りちゃった」

 そのさわ子の表情を見た時に健一の中でなにか熱い塊が爆ぜた。下腹部で猛烈な快感が生み出されていく

「おっ俺もう我慢できないかも……出ちゃいそう」

「あうぅぅ…待って! 今出されたら」

 そんなことを言われても我慢できそうに無い、物理的快感に加えさわ子の子宮のまさかのリアクションに
精神的快感も一気に極致に達してしまった。

 ドボンッどびゅ〜〜びゅるっびゅびゅ〜

「あっ! らめっ! らめぇぇ〜〜」

 熱い奔流が止まらない。粘っこく濃い子種がびゅくびゅくと子宮になだれ込んで行く。

 ドクンッドクンッと力強く男根が脈打つ。

「ああ……すごいぃぃ〜健の精子がお腹の底叩いてるよ」

 強烈な射精を子宮底に受けてさわ子は恍惚のアクメ顔をさらした。

 頭がくらくらして目に星がチカチカと飛ぶ。
腰が抜けそうな快感があっという間に駆け抜けていって、二人は折り重なるように崩れ落ちた。

「はあっはぁっ……ははっ…さわ子。俺動けねえ」

 こんなに気持ちよいセックスは初めてだった。

「あううぅ〜どうしよう。腰抜けちゃった」

 あまりの快感とバージン故の快感への耐性のなさだろうか。ヘナヘナとさわ子もへたり込んでしまった。

 その髪の毛をそっと撫ぜて健一は言った。

「すごい良かったよ。最高だった」

「えへっえへへへ」

 可愛く笑うさわ子。美しく穏やかで上品。そんな表面で着飾った彼女が安心できる相手だけに見せる。
とびっきりの素の笑顔が健一は大好きだった。



 ふとコーヒーカップに口を付ける。

 冷たい、いつの間に冷めてしまったのだろう。
どうやらかなり長い時間物思いにふけっていたようだ。

(あの時のさわ子可愛かったよな)

 いや。今でも十分可愛いと思う。

 きっと自分の彼女への想いが至らないんだろう。人の良いこの男はどうしてもそう考えてしまう。

 そしてすっと椅子から立ち上がった。

(まだ終わったわけじゃない、これからだって挽回できるさ)

 急いで出勤の準備をしなければ、今日は遅刻寸前。下手すれば遅刻だ。

 出かける準備の終わりにふと可愛らしいエッチ友達のケーキを食べた顔を思い出して、
健一の顔に嬉しそうな笑みが浮かんだ。

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